パティスリークイーン・アリス「マンゴープリン」

価格：420円
購入場所：プランタン銀座内ショップ

「クイーン・アリス」のマンゴプリンです。このお店の石鍋シェフは一時期（……今も？？）、中華料理店「トゥーランドット游仙境」の脇屋シェフとすごく仲が良く、「脇屋シェフのオリジナルレシピです」と銘打ったマンゴプリンをかつて発売したことがあります。それはそれは美味しくて、洋菓子屋さんのマンゴプリンなのに香港デザートの美味しさでとても良かったのですが……久しぶりに購入したアリスのマンゴプリンは悲しいほどにいけてない味でした……。

かなり容量多めの、ぽってりとしたガラスの器に固められたプリンです。商品札にはイラストつきの説明があり、

フレッシュマンゴーをたっぷりと使い、生クリームをトッピングした贅沢なマンゴープリンです

とありました。

たっぷりとマンゴプリン生地が固められ、上には厚めの固く泡立てた生クリーム層、その上にざくざく切られたマンゴーの果肉がトッピングされ、それを固めるような透明なゼリーがかかっています。

わーい、果肉がたっぷりだわ、クリームもたっぷりって感じで美味しそう〜♪……と口にしたのですが、何もかもが悲しいほどに美味しくないマンゴプリンでした……。

まず果肉。トッピングされているもの以外にも、プリンの底にもざくざくと大ぶりの果肉が沈んでいて嬉しさを覚えたのですが、これが全く美味しくありません。甘くなく、酸味だけはあってなんだかゴムのような食感。目を閉じて口に入れたらマンゴーとはわかりそうもない味わいです。そして生地そのものも酸味強めのさっぱり味……と言えば聞こえは良いのですが、マンゴーの甘さも香りもいまいち感じられません。

トッピングの厚盛りにされたクリームも、たっぷりすぎて濃厚すぎて、しかも風味がいまいちの植物性の味すら感じさせ、全体をまろやかにまとめるどころかくどさを増長させるだけの存在になってしまっていました。洋風マンゴプリンを目指したとしても、これはちょっと違うんじゃないかと……。マンゴーの味が全然しない（いや、"美味しくないマンゴー"の味はする）、くどいだけのマンゴプリンといった風で、材料のマンゴーが可哀想になってしまう品でした。

この日、山のようにマンゴプリンを食べてしまったわけですが（当然一人で食べきれるわけもなく、夫と子供が一緒にわいわいと食べてくれたのでした……どうもありがとう）、間違いなく「７月２日最悪のマンゴプリン」です。しょぼーん。