アンテノール「マンゴーのプリン」

seriayuki2005-07-08


価格:399円
購入場所:千葉そごう内ショップ


洋菓子屋さん「ANTENOR」(アンテノール)は毎年何らかのマンゴプリンデザートを出していますが、今年は3種類の夏のフルーツプリンが出ています。


内容は「バナナのプリン」「桃のプリン」「マンゴーのプリン」。
パステル調の黄色とピンクとオレンジ色が並ぶショーケースはいつにも増して華やかでした。


で、当然「マンゴーのプリン」を買って帰宅。ショーケース内の商品札には

濃厚な味わいのアルフォンソマンゴーを使った口あたりなめらかなプリン


と説明がありました。アルフォンソマンゴーがすごいのはなんとなくわかってはいるのですが、ここのところその名をあまりにも頻繁に目にしてしまっていて、すごいものなのかそうじゃないのか今ひとつわからなくなってきている私。
松阪牛」はたまに見るから「おおっ、すごいぞっ」と思うのであって、牛肉を食べている3回に1回が松阪牛だと有難みも薄れちゃう……みたいな、そんな感じです。


間違いなく贅沢なのは「国産宮崎マンゴー100%を使いました」といったものだと思いますが……それだと材料費がかかりすぎて売り物にはならないですね……(レストランで1000円で出すならともかくとして)。


お店のロゴ入り透明な硬質プラカップに固められたプリンですが、一昨年・去年あたりに猛烈に流行していた口広がりのカップではなく、ストーンとした寸胴型のカップです。底に厚さ1cmほどの白色の層、上にプリン層、トッピングはクラッシュゼリーと果肉入りソース、固めに泡立てたホイップクリームとセルフィーユ、ロゴ入りの薄いチョコレート。構成は3種類のプリン、どれも同じように見えました。


生地は「ふわとろ」系の、すごく滑らかで頼りない食感のもの。サワークリームの酸味がきいていますが、ちゃんとマンゴーの甘みも感じられる食べやすい味になっています。スプーンですくうと途端に崩れてしまうような柔らかさは、他ではあまり見ないないタイプで、心地よいものでした。


上のソースもしっかりとマンゴーマンゴーしていて、こちらからは微かに洋酒の香りが。一番下に詰まっていたのは、固く泡立てたホイップクリームのようでした。


マンゴー風味濃厚でクリーミーで、洋菓子系マンゴプリンとしては非常に美味しい生地だったのですが、上と下のクリームが余計なコクを与えすぎていたように思います。上だけだったらまだしも、底から舌にちょっと持たれる乳脂肪たっぷりのクリームが出てきたので、そこでせっかく爽やかだった口の中がねっとりとしてしまいました。


……こういう味のマンゴプリンなら、淡いココナッツ風味のミルクババロアとか、単にミルクババロアといったものを底に詰めてくれるほうが嬉しいのになぁ……と思ってしまったりして。