美味飲茶酒樓「マンゴプリン」

seriayuki2006-03-01


価格:630円
お店データ:
東京都渋谷区猿楽町11-6
サンローゼ代官山2F
03-3770-2168


昨日行ったお店のご報告、2弾目です。


「Le Parcよりもこっちが美味しい」という話があって、じゃあ確かめてみましょうと足を向けたのが、代官山の「美味飲茶酒樓」というお店。なんでも欧陽菲菲さんの妹さんが経営しているお店なのだそうです。代官山駅近くのビルの2階にある、これまた高級感溢れるお店です。


私のイメージする「飲茶店」というのは、枯れ木のようなおばあちゃんや恰幅のよいおばちゃんらが「ハーガウ♪シューマイ♪」と歌うように叫びながら湯気のたつワゴンを押している、賑やかでガチャガチャな空間なものですから、バリッとしたテーブルクロスにうやうやしく陶器のポットに繊細なお茶器が並べられてしまう"高級飲茶店"にはちょっと緊張してしまいます。でも、お店の内装や食器と同じく繊細な、隅々まで神経が行き届いた点心の数々は芸術品のような美しさであり、美味しさでした。


マンゴプリンは、630円。今の世の中、珍しくなってしまったあのハート型のプリンです。エバミルクにチェリーの飾りと、とても昔懐かしい、レトロ感すら漂うフォルムのマンゴプリンでした。鮮やかなオレンジ色はカスタードパウダーの存在感が少々強めに感じられ、でもミルク感もたっぷり。味の方も懐かしさが感じられる素晴らしいものです。


もちろんマンゴー果肉も入っています。そしてマンゴーの存在感はそれほど強くはなく、ミルクっぽさやカスタードの香りと程良く調和している感じがします。酸味少なめ、甘さはほど良く、全体的にミルキーな感じ。


マンゴプリンのあり方として、「マンゴーそのものを食べているような」とか、「マンゴーよりもマンゴーっぽい」というひとつの方向がありまして、そちらも私は大好きです。でも、私がどちらかというと好みなのはある程度のミルクっぽさや水っぽさを備えた、「マンゴーの味だけじゃない」マンゴプリン。ですのでこれはとても理想型に近い、「そうそうこれこれ、昔食べて、マンゴプリンって美味しい!って思ったのは、これ!」と、持ったスプーンをぎゅうと握りしめてしまうような好みなタイプでした。適度な弾力ある歯触りもとても素敵。


生のマンゴーがほとんど出回らないこの季節でこの美味しさなら、真夏はどんなマンゴプリンになってしまうのだろうとドキドキしてしまいます。暖かくなったら、また行ってみたいお店です。